可愛い呉緒様
☆地獄の責め苦 その2 第0期
まだまだ続く地獄の責め苦
『何処行くねん(笑)。早よ、戻っといで』
余裕たっぷりの呉緒様。ちなみに、この時未だ23歳。若く美しいそのお顔には満面の笑みを湛えています
普段の店内でのプレイと違い、手加減せず斟酌せずに、思いっ切り僕をぶちのめし、虐め、いたぶれるのが楽しくてしょうがないというご様子です
そんな呉緒様に、既にズタボロにされ、叩きのめされ
体力も気力も既に限界。ただ泣き喚くだけの泣き人形と化している僕は、とにかく、この責め苦から逃れることしか頭にありませんでした
僕は、目の前のドアを呆然と見上げ、それが開くことを祈りました
あるいは、自らドアを開けて逃げ出すことも考えました
それ程に辛く過酷な責めでした
が、お客さんが来る気配は無く、ドアは無情にも閉じられたままです。勿論、素っ裸で外に飛び出すなんて、出来るはずもありません
『おい、早よ❗️』呉緒様の怒号が響き、僕はメソメソ泣きながら、のそのそと四つん這いで2人の元へ戻りました
「今度は2本で焼こ」
『はは。OK〜(笑)』
「逃げる度に、(本数を)増やしたろうぜ」
『あははは。それサイコー(笑)』
大きく口を開けて笑う呉緒様
『行くよ〜』今度は、2本まとめた線香が、僕のお尻のいわゆる〈蟻の門渡り〉と言われる敏感な部分を襲います
ジユゥゥ
「ぎやぁー」熱ぅ(涙)。逃げてはいけない。でも、僕はやはり逃げてしまいました
タタタタッ、冷たい床を這うようにして、身を捩り、美しい拷問者から離れようとする僕
『あ、逃げた(笑)』笑いを堪えられないご様子の呉緒様
「よし、次は3本!」
指示を出すミカさん
『OK〜』笑いながら、線香を3本まとめライターで火を点ける呉緒様
『ほら、戻っといで。早よ❗️』呉緒様に呼ばれ、また僕はノソノソと戻ります
『遅い❗️ トロトロすんな❣️』僕を叱責する呉緒様
『4本にしよっか❓』そうミカさんに言って、2人して笑い合う美しく残酷な拷問者たち
「ひん、ひん、ひん」僕は大粒の涙を零し首を振りました
『何泣いてんねん❗️』と呉緒様
『ナオが悪いんやろ。違(ちゃ)う❓』諭すように仰います
「は、はい。僕が悪うございました」涙ながらにお詫びする僕
『せやろ。このお仕置きはナオのためやで』
「は、はい。ありがとうございます」
『よし。じゃ、ちゃんとお尻向け。ほらっ。もっと高く』
僕はお尻を呉緒様の方に向けて高く突き出します
『行くよ〜(笑)』
ジュゥウ
「ぎやひいぃー」
今度は前に逃げはしませんでしたが、顔を床に付けて蹲りました
「ひん、ひん、ひん」冷たい床に顔を擦り付け、すすり泣く僕
『ふふふ』そんな無様な僕を軽く鼻で笑った呉緒様、『4本にします❓』
「うん。そやな」頷くミカさん
そ、そんな・・
また
ジュゥウ
「ぐひいいーー」〈誰か、誰か助けてー〉
そう念じながら、悲鳴を上げる僕
『あははははは』
大笑いの呉緒様とミカさん
勿論誰も来ませんでした
「5本行ってみよ〜」
『よ〜し(笑)』
「きゃひーん(涙)」
ミカさんも未だ二十代でした。若く美しい2人の女王様による無慈悲で残酷な責めは続き
2時間半超、責めに責められ、泣いて泣いて涙も枯れ果てた頃、漸く他のお客さんが数人入って来たところで一旦休憩となりました
呼応して控え室に居た他の女王様も顔を出し、メンバーが入れ替わり、店の雰囲気がガラリと変わりました
カウンターの席にしがみつくように座り、涙を流し、肩で息をしている僕に、満面の笑みを湛えた呉緒様が近付いて来ました
『反省した❓』そう言って、にこやかに笑う呉緒様
「は、はい。反省しました。も、もう、二度としません」声を励まして謝罪する僕
『ホンマ❓』と、呉緒様
「は、はい」
ああ、やっと・・
許されたかと心からホッとしている僕に
『まだまだやな』
「え?」
『こんなん、まだまだやって言うたんや(笑)』
「ひ、ひ、ひ・・」
『これくらいでは、あたしの気が済まへんわ。○○さん(チーママのこと)に申し訳ないし・・』「・・」
『ナオは、あたしに恥掻かせたんやからな。こんなんで許されるって思うなや。そんなナオの甘えた根性。今日は徹底的にあたしが叩き直したるわ』
「ひーん(泣)」
『泣くんは早いで(笑)』冷たく笑う呉緒様
「ひん、ひん、ひん」もう泣くしかない僕
〈こんなん〉って・・
たった今まで2時間半に渡って、ミカさんご推薦の特別に痛い拷問で、足腰も立たないほどギタギタにされ、ボコボコにされ、泣き喚いていたんですけど・・
あれが前座だったとでも仰るのでしょうか(汗)
『じゃ、後でな』そう言って僕の肩を軽く叩き、朗らかに笑って
『覚悟しとけよ(笑)』僕の耳元で色っぽく、しかし残酷な言葉を囁いた後、薄笑いを浮かべたまま他のお客さんの処に向かう呉緒様でした
呉緒様が僕から離れた頃、僕は自分の体のある変調を感じていました
そうです
先ほどまでの激しい責め苦にすっかり萎縮して小さく縮こまっていた僕の、が、反応し始めていたのです
もうあんな責め苦は懲り懲りでした。でも
再開を宣告され、僕は、僕の、は、いつのまにか発情し勃ち始めていました
その当時、僕は既に呉緒様に夢中で、昼も夜もなく恋焦がれていました、が
未だ客とお店の女の子の関係でしかありませんでした(告白はしていたと思います)
でも
大好きな女性から受ける過酷で残忍な拷問・・
耐え難い地獄の責め苦すら、快感になっていく・・。僕は自らに課されたマゾの業を感じずにはいられませんでした
地獄の責め苦はまだまだ続くのでありました
【続く】
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