呉緒様の奴隷 豚吉日記

心斎橋アメ村FARPLANEの美しき女神、呉緒様の奴隷豚吉(ぶたきち)です。変態マゾ。この世で1番愛する女性、呉緒様の奴隷にして頂いて18年、感謝と土下座の日々です。

第50章の2 運命という目眩く糸

f:id:NaoNaooan:20220214013709j:imageいつでもお美しい呉緒様

 

☆運命という目眩く糸 その2

 

当時、インターネットは黎明期でした

僕にしても、海外のエロサイトを見るモノ、くらいの認識しかありませんでした

「インターネットってご存じですか?」

「ええ、名前くらいは・・」そう申しますと

「お願いがあります」

 

Iさんとは、先程の掲示板で知り合いました

彼が投稿したマゾ作品に魅了され、彼のファンになっていた僕は、彼があるアメリカ映画を見たがっていることを知り、その映画をダビングし、住所を訊いて送りました

彼も東京在住、僕もたまたま東京に居たことが幸いし、それをキッカケに2人でOFF会をすることになりました

僕にとって、マゾ友との初の飲み会でした

話は弾み、それからも何度か逢って、マゾの夢物語を語り合っていました

 

「こんな小説を今、書いているんです」多分、そんな話をしたかと思います

恐らくはそれもヒントとなり、彼は僕の小説掲載を気付いたのかと推察されます

 

彼からの依頼は、インターネットにマゾ専門のサイトを立ち上げるので、コンテンツ作りに協力して欲しい、というモノでした

僕は、二つ返事でOKし、先程の小説や、その続編。その他にも幾つかのマゾ小説やエッセイを載せてもらうことになりました

 

恐らくは日本で最初の(日本語の)マゾ専門サイトであったかと思います

それだけに反響も大きく、ファンと称する方から沢山の励ましや感想メールが届きました

情報発進の楽しさに目覚めた僕は、自分でもマゾサイトを立ち上げ、忙しい仕事の合間にも懸命に更新を続けました

マゾッホは言うに及ばす、谷崎や坂口安吾などのマゾ小説紹介。マゾの目で見た千夜一夜物語やニーベルゲンの指輪。ひいてはアメリカの専門誌からの抄訳等々、まあ自分でも良くやったものだと思います

現在のマゾサイトやマゾブログの隆盛に、ひと役買えたのではないかと自負しています(笑)

もっとも、今の方がずっと専門的で詳しいので、もう僕の出番はありませんが・・

 

同人誌を出したのもこの頃です

そのおかげでマゾ関係の沢山の仲間が出来ました

これも奇跡と呼べるかも知れません

 

OFF会を希望される多くのメールに励まされ、僕は、東京でOFF会を開催します

そこに参加されたのがKさんでした

Kさんは、「大阪から来ました」と言って、僕を驚かせました

「僕も実家は関西です」そうお応えし、関西に帰った時は飲もうと約しました

 

と、その頃、今度は関西勤務の辞令が出て、僕は関西に立ち戻ります

早速Kさんに連絡

Kさんはもう1人のマゾ友をご紹介下さり、3人で飲むことになりました

 

ひとしきり飲んだ後

「もう一軒行きましょう」とKさん

「あー、今日は夜に用事がありまして・・」そうお答えすると

「良いじゃないですか、ちょっとだけ」

「うーん、少しなら・・。で、何処へ?」

「面白いSMバーをご紹介します」

「SMバー? いやー、そういう処、僕はもう卒業したので」

3次元卒業宣言は、勿論彼にも話してありました

固辞する僕の手を引くようにして、半ば強引に、彼は僕をそのSMバーに引きずり込みました

 

3人でお店に行き

ドアを開け、お店に入り

案内された長椅子に腰掛け

それから

目の前に

それはそれは美しい女性がお座りになりました

 

それが

呉緒様でした(呉緒様との邂逅の詳細は、第6章をご覧下さい)

naonaooan.hatenablog.com

 

 

 

Mさんとの別離に触発され、3次元卒業宣言をしなければ

小説を書かなければ

小説を専門誌に送らなければ

掲載されなければ

Iさんが、僕の小説に気付かなければ

掲載された際、東京に居てIさんに逢っていなければ

マゾサイトに誘われなければ

情報発信の楽しさに目覚めなければ

自分でサイトを立ち上げなければ

多くの支援者が出来るほど、更新に必死にならなければ

OFF会を主宰しなければ

Kさんと逢わなければ

関西勤務にならなければ

Kさんとその日、大阪で飲みに行かなければ

SMバーに誘われなければ

この順番に、一つでも狂いや間違いがあれば

僕はその日その時間にそこには居ませんでした

 

そこ、とは

呉緒様の御前です

 

ちなみに呉緒様も、その日(土曜日でした)

必ずしも決まった出勤の曜日ではありませんでした

多くの奇跡に数々の偶然と不思議が重なり

僕は、呉緒様にお逢いするのでした

 

振り返れば

あり得ないような偶然ばかり、です

大まかに言うと、3次元と決別するために書いた小説が、巡り巡って、僕を呉緒様という3次元の際たる存在に、皮肉にも出逢わせてくれたことになります

それすらも運命という必然であったのかも知れません

(勿論、一番の奇跡は、呉緒様が僕を奴隷にして下さったこと、ですけれど・・)

 

運命という目眩く糸に導かれ、僕は呉緒様の奴隷になりました

 

それから

それから

それから

思うだに、長がったような、短かったような・・

様々なことがあり

若くて美しい女性に、翻弄され、蹂躙されつつも

心から彼女を愛し、誰よりも愛しく思い

誠心誠意、彼女にお仕えした16年(期間は11年弱)でした

 

大好きな女王様にお仕え出来

ちょくちょく泣くほど(泣きじゃくるほど)叱られ、殴られる日々ですが

幸せです💖

 

これからも、呉緒様を愛し

この命絶えるまで

彼女に尽くし、ご奉仕したいと思っています

 

呉緒様に

幸あれ

呉緒様に

幸多からんことを

 

 

 

第50章の1

naonaooan.hatenablog.com