第99章 バーマットの恐怖
お美しい呉緒様
98章の続きです
女王様の理不尽な呼び出しに耐え、頭を下げて謝罪し、土下座して許しを乞うた僕
呉緒様は満面の笑み
良かった
許して下さったと思った僕は甘かったです
閉店間際、帰り支度をしていると
洗い物をしていた呉緒様が、重くて固そうな黒い物体を持ち出して来られました
『これで殴ってみよか(笑)』
後で聞きましたら、これがバーマット
固い固いゴム製です
実物は☟これより更に太くて重そうでした
バーマットの端を持ち、カウンターの中から構える呉緒様
『顔こっち、良し。行くよ〜(笑)』
バシッ
ぐひゃあ〜
痛いなんてものではなく、シャレにならない激痛でした
あぁ、あぁ・・
僕は顔を抑え、涙を堪え荒い息を吐いて、苦痛に耐えていました
『あはははは』そんな僕を見て大笑いの呉緒
『ほら、もっ回(笑)』
「無理、無理、無理です」カウンターから離れ、逃げ惑う僕
「ナオ(豚吉のこと)〜。ほら(笑)」ニヤニヤ笑いながら左手の指で僕を呼ぶ呉緒様
可愛い仕草です
でも、右手には固いバーマット
『早よ』女王様のご命令は絶対です
覚悟を決め歯を食い縛って顔を向けると
バシッ
ぐひぃぃぃぃ
『あはははははは』大笑いの呉緒様
ビシッ、どひぃぃぃ
バシッ、ぐひぃぃい
ひ、ひ、ひ、ひ、ひ
長い痛みの余韻に、嗚咽を洩らす僕
『あははは』上機嫌の呉緒様
『良し、今度はこっちからや』
逆手に持ち替え、僕の右頬を狙う呉緒様
「も、も、も、もう無理です(泣)」
「素手で下さい」
『ええから来い💢』ひぃ〜ん
『これ受けたら、素手でも殴ったるわ』
致し方ありません
ゆっくり顔を差し出しますと
バシッ きひぃぃぃ
『あははははは』勝ち誇った笑顔の呉緒様
「ホンマに痛そうですね〜」と、感に耐えたようにかずねさん
『ははっ。これは痛いわな(笑)』バーマットを改めて見ながら呉緒様
もっと殴りたそうです
『しゃーないなぁ』苦笑しつつ、バーマットを置き、カウンターから出て来られる呉緒様
ビシッ、ひぃぃ
痛烈な右ビンタが唸りました
『弱虫❣️』
ビシッ、ビシッ
ひぃ、ひぃい
『あれくらいのことで』
ビシッ、ビシッ、ビシッ、ビシッ
ひぃ、ひぃ、ひぃ、ひぃい
いや、それほどのことです(泣)
でも
「お許し下さい」
奴隷は謝罪するしかありません
そんなこんなで
この日は、漸くお許し頂けました
こんなとこです
バーマットを構える呉緒様
唸りを上げて襲い来るバーマット
バシッ、ぐひぃぃ
ほら、もっ回(笑)
ほらっ。指で誘う呉緒様
逆手に構える呉緒様
左手で抑えて反動をつけ、物凄いのが飛んで来ました😭
続いては、1番最近の1月7日の日曜日
あんな酷い目に遭ったのに、懲りない僕は
この日のために購った、自前のバーマットを持参しました
商売モノを使って頂くのは申し訳ないのと
やはりマゾ奴隷
僕をぶちのめして笑う呉緒様の美しい笑顔が、また見たかったのもあります
少し持ちやすい、やや小さめのサイズ
しかし使いやすいというのは、やはり危険なことでした
『買ったんか、そうかそうか』僕から、自前のバーマットを受け取ると
『少し小さいな』そう言ってバーマットを折り曲げる呉緒様
『あ、こうしたら使いやすいな(笑)』
と、いうことで、大変な凶器が誕生してしまいました(汗)
しかも、試し打ちとばかり、カウンターから出て来た呉緒様
殴る気満々です
僕、未だ何もしていないのに・・💦
バシッ、くひゃぁぁ
ビシッ、どひぃぃぃ
『あははは。何やそれは』僕の張り上げる悲鳴に大笑いの呉緒様
『そんな痛いか(笑)』
バシッ、ぐひぃぃぃ
ビシッ、ぶひぃぃぃ
『あはははは』
「む、無理です。やっば無理」
『無理って、おまえが買って来たんやろ(笑)』
「そうですけど、こんなに痛いとは・・(泣)」
『知らんわ(笑)』
ビシッ、ぷひぃぃい
バシッ、くぅぅぅ
「も、もう・・」怖気付き呉緒様から距離を取る僕
『ふふ』そんな僕を見て嘲けりの笑みを浮かべる呉緒様
『ほらっ』僕にバーマットを投げて寄越しました
はぁ、はぁ、はぁ
荒い息を吐く僕
マジでドツボでした😭
この日は久しぶりに、呉緒様のタバコ休憩にご一緒しました
年末はずっとお客さんが立て込んでいたりで、なかなかお供が出来ませんでした
喫煙所はまあまあの人だかり
狭いスペースに2人並んで入り込みました
呉緒様のタバコに火を点して、「久しぶりですね」と、申し上げますと
『そやな』と、呉緒様が笑って仰いました
ご機嫌かなぁ、と思っていたのですが
『おまえさぁ〜』
『◯◯とか、ちゃんと考えてる❓』
え〜と・・
『もうちょっと回りを見ろよ』
『タイミングってあるやん』僕は空気を読まないというご指摘です
その他色々と、お叱りでした
新年早々、これまた久しぶりのお説教タイム💦
「ごめんなさい」
「気をつけます」
「お許し下さい」
せっかくのお供なのに・・
やるせ無い思いに包まれ
早くも涙目になって、ひたすら謝罪する僕
2024年も、公共の場で美女に叱られて泣いているオッサンマゾ
なんて惨めで無様
今年も相変わらずです😅
ひとしきり叱り終えると、灰皿でタバコの火をもみ消す呉緒様
それを合図に僕は、小走りで入口まで行き、喫煙所のドアを開けます
呉緒様が外に出て、僕もその後を追います
タバコの火を点けるのと、ドアの開閉が、喫煙所での僕の勤めです
颯爽と風を切り、お店に戻る呉緒様。奴隷には一瞥も下さいません
メソメソしつつ、金魚のフンのように、着いて行くだけのマゾ奴隷・・
その日の帰り際、またまたバーマットが登場しました
「あ、それ無理です💦」
『知らんわ』
バシッ、くひぃ
「おビンタで下さいませ、おビンタで」
バシッ、てひぃぃ
『さっきからホンマ、おまえは自分のことばっかやな』
そ、そんな・・
『おまえの欲しいモノなんか知らないよ〜(笑)』
バシッ、ひぃん
『ほらっ』
バシッ、どっしゃ〜
『あはははは。どっしゃ〜」
バシッ、どぁっしゃ〜
「どっしゃ〜。どっしゃ〜(笑)」僕の悲鳴を真似て笑う呉緒様
バシッ、バシッ
どひぃぃぃぃ、ひぃい
『あはははははは』
バーマットを僕に投げて渡すと、軽やかにカウンターから出て来られました
おビンタで仕上げです
ビシッ、ひぃぃ
ビシッ、ひぃぃい
呉緒様の右手が唸ります
『叱られたこと、すぐ忘れるなぁ(呆)』
ひぃん(涙)
「ごめんなさい」
ガツっ
続いて蹴り
固いヒールで、太腿を蹴られ、激痛に悲鳴を上げる僕
くひぃぃ
ビシッっっ、ひぃいぃ
そしてトドメのおビンタ
『良し。帰れ❗️』
「は、はい。ありがとうございました😭」
足を引き摺り、ふらふらで帰り支度の僕
『早よせえ、トロいのぉ(笑)』トロいのは僕のせいじゃなく、蹴られた足が痛むから・・
言い訳したいところですが、奴隷の身、それは許されません
「ごめんなさい」粛々と頭を下げるマゾ奴隷
新年早々、またも半泣きで引き上げる僕でした
年々歳々
呉緒様お美しく
歳々年々
奴隷に進歩無し
叱られて殴られて
2024年も頑張って尽くします🤪
↓ご一読下さい
https://naonaooan.hatenablog.com/entry/2023/06/24/000000
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