素敵な呉緒様
☆ピアスのその後
第二十五章でピアスを入れて頂いたことを書きましたが
その後の顛末記です
ピアスが入り、数ヶ月が経過して、漸う穴が固まったと見えて、触っても痛くなくなりました
が
病院で健康診断がありましたので、着替えの際に外したところ
健診後に、自分で付けることか出来ませんでした
やむを得ず呉緒様に電話したのですが、ピアスを外した話に呉緒様が怒り出したところで、電話が切れてしまいました
呉緒様お怒りだ、と僕は真っ青になりました
すぐに謝罪メールしました(LINEは普及前)が一切返信無く・・
あかん、これは捨てられる、と少々自暴自棄になった僕はやけ酒をあおり、何度もメールを入れ、それでも返信が無いと「(僕に)死ねと仰るのですか?」と送りました
これに漸く帰って来たRESはたったひとこと『あほ』
で、翌朝になって『20時においで』
取りあえずはひと安心、胸を撫で下ろしました
待ち合わせ場所で待ち合わせの時間を2時間以上経過した頃、遠くに自転車に乗った女の人の姿が見えました
呉緒様です
近付いてきた呉緒様は、満面の笑み
『おはよ』
今日は紫のハイヒールにピンクのぴったりしたジーンズ
ノースリーブのシャツはいつもの如く胸元が深く割れていて、白くて大っきい上乳がばっちり拝めます
『何処行こ❓』
「土下座出来る場所があったら何処でも良いです」と、僕
『あはは、土下座かぁ・・』楽しそうに笑う呉緒様。ご機嫌は良さそうです
「なんならここでしましょうか?」
『こんなとこでせんで良えわ❗️』軽く叱られます
カラオケに行き、部屋に入るなり、呉緒様の前に土下座します
「申し訳ありませんでした」
『ピアス、自分で入れられへんの❓』「僕には無理です」
『絶対入れられるって』「痛いですから、僕には・・」
『あたし、1年くらいしてなかった穴に通したことあるで、痛かったけど・・』「・・」
『半日くらい間空けたくらいで、入らへんわけないわ』
「ごめんなさい でも痛いのは・・」
『ホンマ、へたれやなぁ・・』感心したように言う呉緒様
「今頃気付いたんですか?」思わず軽口を叩く僕
ピシャッ、ひぃ
当然の如く平手打ちが飛びます
『こないだな』「はい」
『ピアス取れたって、報告して来たやん』「はい」
『その後、なんで電話切ったん❓』
「僕が切るわけないじゃないですか・・」
どうやらアクシデントがあったようで、お互いに誤解があったようです
「僕は、報告するなりブチッと切れたから、うわぁ怒ってはるわぁ、と思ってびくついてたんです」
『あー、そうなん・・(笑)』
「それで捨てられる、と思って自暴自棄になってました」
『あほやなぁ・・』
『それってもう言わへんって約束したんやなかったっけ❓』「えーと・・」
『捨てられるからって自暴自棄になったりしませんって約束したよね❓』
「へへへ・・」笑って誤魔化す僕
『へへへやないわ』グーパンチが飛んで来ました
ガンっ、ぐひぃ
『じゃ、入れたるから・・。脱げっ』「あ、ありがとうございます」頬を抑えながら僕が礼を言い、上半身裸になりました
呉緒様がピアスを受け取り、僕の左乳首を掴みました
が、穴がなかなか見つかりません
呉緒様はピアスを外した針で僕の左乳首を探りますが、入れる穴がなかなか見つかりません
前屈みになり、僕の胸に顔を付けて、僕の乳首を指で挟んでいる呉緒様
上から覗くと呉緒様の白い上乳がばっちり見えました
少々痛くても、これ見ながら我慢しよう、と、心に決めます
やがて挿入・・
「ぐ、ぐひぃぃぃぃぃ・・」痛いです 当然のことですが・・
「ぐ、ぐ、ぐ・・、あひぃ・・」僕はもう半泣きです
呉緒様も少し苦戦のご様子で
「何でしたら、最初から穴開け直して下さい」僕が泣き言を言います
取り合えず、今日の苦しみから逃げだそうという姑息な作戦です
が、一度決めた呉緒様の決断を翻すのは無理でした
「ぐ、ぐ、ぐ、ぐ、ぐ・・」悲鳴は押し殺しましたが、頭の中が真っ白になるほどの激痛が続きました
際限の無い痛みの嵐に発狂しそうになる頃、呉緒様の腕が止まりました
『ほらぁ、入ったやん❗️』呉緒様の得意げな声
見ると、見事にピアスが僕の乳首に刺さっています
「う、う、う・・、ありがとうございます」
「でも・・」
『でも何よ❣️』
「痛いです」
『すぐに入れてたら、こんな痛い思いせんでも済んだのに、アホやなぁ・・』
「う、う、う・・」
『へたれ❣️』またまたグーパンチが飛びます
『こっちの痛みで忘れさせたげるわ(笑)』そう言うと、右グーパンチの連打です
肘を畳んで、手首と肘だけで、コツンコツンと僕の左の頬骨の辺りを拳打ちされます
威力はほどほどですが、固い拳が当たるので、痛みは痛烈です
「あ、ありがとうございます。ひぃ」
ガンッ、ガンッ、ガンッ
頬骨が歪みそうな強打が続きます
『な、あたし、優しいやろ⁉️(笑)』
ガンっ、ガンっ、ガンっ
「ぐひぃぃっぃ・・」
「は、はい・・」・・かなぁ?
8発くらい立て続けに頂いた処で、痛みに耐えかねて顔を背けてしまいました
『根性無し❣️』呉緒様の叱責が飛びました
見ると、未だ右手の拳を固めたままです
『ほら、さっさと顔戻せよ。殴りにくいやろ(笑)』
「ひん(涙)」
『何よ⁉️』
左の頬骨がズキズキと痛み、これ以上耐えられそうにありませんでした
「こ、こっち側を殴って頂けたら・・」
未だ殴られていない右側の頬を差しました
が
『あたしが何処を殴ろうと、あたしの勝手やろが』「・・」
『違(ちゃ)うか❓(笑)』
「は、はひ(涙)」
『あはは』楽し気に笑う呉緒様
『行くよ〜(笑)』お得意のお言葉が出ました
ガンッ、ガンッ、ガンッ、ガンッ
ひ、ひ、ひ、ひぃ
ガンっ、ガンっ、ガンっ、ガンっ
ひきぃ、ひき、ひ、ひ・・
またも8連発で限界が来て、僕は顔を背けました
『こら❣️』
呉緒様が可愛い口を尖らせます
『あたしに、殴らせん気❓ せっかく痛み忘れさせてあげようとしてんのに』
「す、すみません。で、でももう、忘れました」
『ほお⁉️』
素早く呉緒様
空いていた左手で僕のピアスをバシッと叩きます
「ぎやぁあぁ〜」絶叫する僕
『忘れてないやん(爆笑)』
「く、く、く・・」
『嘘つくの⁉️ 奴隷の分際で。あたしに❓』
「申し訳ありません(涙)」
『あはははは』
目から大粒の涙が溢れ、頬を濡らしました
「ごめんなさい ごめんなさい どうかお許し下さい」必死で謝ります
『そもそもおまえが勝手に外したんが悪いんやろが❗️』
「は、はい。申し訳ありません」
『今度、外したらもう付けたらへんからな❗️』「・・」
『自分で付けること、出来んかったら・・』
『○んこピアスな(笑)』「えぇぇぇぇ・・」
『何よ❗️』
「僕、未だ右の乳首が空いてるんですけどぉ・・」
『じゃ、右の乳首と○んこにピアスな』
「えええええぇぇぇぇぇぇ・・、そんな無茶な・・」
ガンッ またパンチが飛びます
『良えな❣️』「・・」
『わかったんか⁉️』「・・」
「でも・・」『何❓』
「○んこピアスなんて、無理です・・」
『嫌やったら、もう外さんようにしたら良えだけやないの』笑いながら言う呉緒様
「・・」
ぐうの音も出ません
しばらくは医者の前でも服は脱ぐまい、と心に決めた僕でした
の後、買い物に行き、お話をしながら歩いていました
が
呉緒様は目敏く、僕の胸ポケットにケータイが入って無いことに気がつかれました
『ケータイは❓』「腰のポケットです 痛いので・・」
『胸のポケットに入れとき❗️』
「痛いです・・」
『入れとき❣️』「うぇーん・・」僕は泣き出しました
「そ、それは、ご命令ですか?」
『そうよん💖』にっこりと笑って仰る呉緒様
本当にお美しい笑顔です
美しい最愛の女王様のご命令では従わざるを得ません。僕は、腰からケータイを取り出し、痛む左胸のポケットに突っ込みます
『うふふ・・』悪戯っぽく笑うと、素早くケータイが入った僕の左胸を上から叩く呉緒様
軽く叩かれただけですが、激痛が走ります
「ぐひーーー」回りに人は少ないとはいえ、普通の道です 僕は悲鳴を押し殺し、地団駄を踏んで、くぐもった泣き声を上げます
『あははははははは・・』楽しそうに笑う呉緒様
その後も度々、会話の最中に隙を見てはそんな遊びを繰り返し、体を捩って絶叫を堪える僕を見て、お腹を抱えて笑う呉緒様です
更にまた呉緒様の手が動いた刹那、今度は負けじと呉緒様の右手を胸の前でガードしました
「へへ、インターセプト」と、笑って言った瞬間に
ビシッ
ひぃい
空いている左手のビンタが飛んで来ました
これはガード出来ず
よろめいたところに、パシっ
「ぎやぁぁ(泣叫)」
胸を強めに叩かれてしまいました
今度は場所柄弁えず絶叫
涙がポロポロと溢れました
『ふふふ』悠然と笑う呉緒様
『あたしに敵うわけないやん。バーカ』
「ひいぃん(涙)」
『あーはははははは』
爆笑の呉緒様
僕は涙で霞んで行く呉緒様をじっと見つめていました
あぁ・・、なんて美しい・・
僕は、目の前の勝ち誇った呉緒様の美しい笑顔に魅入られ、声も出ません
僕は・・ 僕は・・
この笑顔を守るためなら、腕の1本や2本や3本(3本はありませんが)・・
惜しくないと、改めて思いました
ビシッ
ひぃい
最後にもう一発激しいビンタで僕に悲鳴を上げさせると
『じゃねぇ~』楽しそうにお別れを言う呉緒様
道すがら振り返った呉緒様
『化膿させたらあかんでぇ』
『化膿させたら、○んこピアスな~(笑)』
「ひん(涙)」
『あーはははははは』
帰ったらすぐ、軟膏を塗ろうと心に決めました
が
懲りない僕は、また外し
入れられなくなって
カミナリを落とされるのですが
その話は章を改めます