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★呉緒様の初叱責
正確には、呉緒様から受けた最初のお叱り、お説教の想い出です
僕にとっては、ある意味、幾つかの初体験以上に衝撃的でショッキングな出来事でした
僕は呉緒様より、かなり年長です
呉緒様には、「僕は生まれてから、長い長い間ずぅと、呉緒様が生まれて来られるのをお待ち申し上げておりました」と、言っています
『○○年、ずっと待っとたん❓、気の長い話やなぁ(笑)』と、お嗤い頂いています
年上という言い方は、不遜で嫌ですが
でも、事実において、呉緒様より沢山馬齢を貪っているのは間違いありません
元々エゴマゾですから、知り合った当時はプライドも高かったと思います
そんな僕が当時22歳の女の子(この言い方は失礼だ言われているようですが、ここだけはご容赦下さい。当時の僕にとって、22歳の女性なんて、女の子以外の何者でもなかったのです)に、言い負かされお叱りを受けたのです
マジほんと、頭がクラクラしました
当時、呉緒様がお勤めになっていたバーでのお話です
美しい呉緒様に夢中になり、お店に通い詰めて数ヶ月が経っていました
「ナオ(現在の豚吉。ここではナオに統一します)、ちょっとこっちおいで、そこ、座り❗️」呉緒様からお声がかかりました
呉緒様には、毎週毎週勿論プレイですが、かなりの数のおビンタその他を頂いてヒィヒィ言わされています
僕はおっかなびっくりカウンターの呉緒様の隣に座りました
未だ客は少なく、近くに人は居ませんでした
『これ、な』呉緒様がそう言ってカウンターの上に置いたのは、あるアニメ番組(※)のグッズでした
実は先週、呉緒様とそのアニメの話で盛り上がり、気に留めていたのですが
たまたま通りかかったお店で、そのアニメのイベントが開かれていることを知り、立ち寄りました
僕は、そのアニメのKちゃんというキャラが気に入っていました。そして呉緒様に、「Kちゃんって可愛いですよね〜」と申しますと、呉緒様も、『うん、可愛いね』と答えてくれていました
そこで僕はそのお店で、Kちゃんグッズをしこたま買い漁り、今週の呉緒様への贈り物(現在は貢ぎ物、ですが)としました
お渡しすると、呉緒様、『うわ〜、ありがとう』と喜んで下さっていたのですが・・
そのグッズが僕の前に置かれていました
『なぁ、ナオ』
「はい」
『これな、プレゼントは嬉しいんやけどな』
「・・」
『あのアニメも好きやし』
「・・」
『でもな』
『誰がKちゃん好きって言った❓』
あ・・
そっか、Kちゃんが好き(推し)なのは僕で、呉緒様の好きなキャラではありませんでした💦
でも・・
良いじゃん、別に
僕は、心の中で本当にそう思っていました
貰い物なんだから、貰っときゃ良いじゃん。メンドくせぇな〜
不貞腐れている僕に呉緒様は、『なぁ、相手が好きで無いモノを上げるのってエゴちゃうかなぁ❓ 違う❓』そう切々と理を説かれました
「・・」僕は押し黙ったままでした
今ならグーパンかおビンタの数十発、飛んできてもおかしくない状況(つうか、絶対!)ですが
未だ知り合って数ヶ月で、主従関係ではありません
それどころか、単にお店の女性従業員と客、ただそれだけの関係でした
信じられないことに、僕はムカっ腹を立てていました
「ええやん、別に・・」そう言った僕に
『ん❓ 何がどうええの❓』呉緒様がすかさず指摘されました
「・・」僕はまた押し黙りました
『なぁ、自分のエゴやって、本当にわからへんの❓』呉緒様に優しく言われ
僕は顔を真っ赤にして俯きました
何も言い返せませんでした
年長なのに・・、それもかなり・・
男なのに・・
客なのに・・
でも、正しいのは呉緒様です
情けなくて涙が出そうでした
考えるに、今みたく『ボケっ』『アホっ』とか言われるより、こんな風に優しく諭される方が堪えますね。エゴマゾだった当時の僕には特に・・
おビンタのひとつも飛んで来なかったことが、余計に僕の惨めさに拍車をかけました
今僕は22歳の女の子に叱られ、ひと言も言い返せず徹底的に言い負かされ、お説教されているのです
顔から火が出そうでした
でも
どうしても謝ることが出来ませんでした
僕のそんな様子を見抜いた呉緒様
『謝れへんの❓』「・・」
『(自分が)悪いことしたと思ってないから❓』
慌てて僕は頭(かぶり)振りました
呉緒様は、にっこり笑うと
『じゃ、謝る気になったら声かけや』そう言って席をお立ちになりました
僕の頭の中は混乱して、ぐるぐる回っていました
(謝らなきゃ)、いやそれは悔しいし面倒くさい
(素っ惚けて帰るか)、ひょっとしたら向こうから謝って来るかも、客なんだから・・
色々考えましたが
結局、いくら考えても
正しいのは呉緒様です
悪いのは僕
謝ることに決めました
様子を見て呉緒様がこちらに来るのを見て声をかけました
呉緒様が悠然と僕の横に腰掛けました
「さっきの話ですけど」
『うん』呉緒様はにこやかにお笑いになっています
僕が謝罪することをお見通しなんでしょう。凄い余裕です
僕はさんざん思い悩んでいたと言うのに・・
悔しさが湧き上がり、一瞬躊躇いましたが、すぐに
「すみませんでした」頭を下げました
『自分が悪かったって、わかった❓』呉緒様がクスクス笑いながら仰いました。勝ち誇った美しい笑顔です
僕はまた歯を食い縛り、悔し涙が溢れそうになるのを堪えました。そして
「はい」声を励まして答えました
『そう。どう悪かったか、ちゃんと言える?』
「・・」
『ん❓ 言えへんの❓』
「い、言えます」僕は口籠もりながら、自らのエゴをお詫びしました
目の奥に涙が滲んでいるのがわかりました
そんな僕を呉緒様は美しい目で見据え、『ホントにわかってんのかなぁ❓』と、揶揄うように仰いました
「え? あ、いや。本当に反省しています」僕は慌てて叫ぶように言いました
見ると、呉緒様の美しいお顔が僕の目の前にありました
至近距離から僕の目を覗き込み、『ホンマか❓』
そう仰いました
僕は体をブルブル震わせながら「ほ、本当です」と申しました
美しい呉緒様のお顔が目の前にアップになり、興奮MAX、心臓バクバクでした
『ふふ』呉緒様が満足そうにお笑いになり、
『うん、じゃ許したげる』
ほぉ〜 声が出そうでした
『ふふ、汗掻いてるでぇ』呉緒様が僕の額を指差してお笑いになりました
「あ、暑いですね」
『ん❓ そうかなぁ・・』ニヤニヤ笑いの呉緒様
屈辱にまみれた僕に、更なる仕上げの言葉、非情なセリフが呉緒様の口から飛び出しました
『ちょっと遊ぼか。何が良い❓ ジャンケンしよか❓』
僕は奥歯を噛み締めました
ジャンケンしたら殴られることは確定です(初期投稿まとめ②参照)
言い負かされた屈辱に、更に耐え難い苦痛がプラスされようとしていました
それも、ただ殴られるだけならまだしも、ジャンケンすれば僕は自分で「負け」を選択しなければなりません
(僕は)グーしか出せない、というこのゲームのルールが重くのしかかって来ました
グー以外を出して、引き分けるか・・(さすがに勝つ、という選択肢は頭に浮かびませんでした)
『そら❗️ ジャンケン〜』呉緒様が右の拳を振って促します
『ポン❣️』当然、呉緒様はパー
『あはは、勝ちぃ❣️』呉緒様がけたたましい笑い声を上げました
僕はグー。負けて殴られるとわかっているグー。僕は更なる屈辱に震えました
呉緒様は椅子から立ち上がり、可笑しくてたまらない様子で僕を見下ろしています
『ん❓ 何❓』俯いている僕に呉緒様が囁くように言いました
『負けて悔しいん❓ しゃーないやん、弱いんやから』「・・」言葉が出ません
『さ、行くで。十発な。ほら顔上げや❗️』
僕が顔を上げると、平手打ちが降って来ました
『1、2、3、・・9、10❣️』「ヒィ、ヒィ、ヒィぃい!」僕が哀れな悲鳴を上げ、呉緒様の楽しげな笑い声がそれに被さります
『可哀想やから、次は20発にしよ❗️ 次勝って取り返したら良いやん❣️』「・・」
『ジャンケン、ポン❗️ はい、勝ちぃ❣️』
『20発〜〜(笑)』ひいい(涙)
ビシッ✖️20
ひぃい✖️20
『あはは、ホンマ弱いなぁ』いつもの嘲りが、今日はいつも以上に僕の心を切り刻みます
『よ〜し、次は30発な❗️』「そ、それは・・」何とか否もうとしますが
『何よ⁉️ 男のくせに、(女の子に)挑まれて逃げるのぉ⁉️ 勝ったらええだけやん❣️』
『弱虫❣️』
そう僕を罵って高笑いの呉緒様
余裕綽々の呉緒様、僕がルールを破ってチョキを出すなんてこと、思ってもいらっしゃらないのです
僕は自分の心の弱さを憎みました
そして、それでも尚負けることを選ぶ哀れな宿命に咽び泣きつつも、被虐の喜びに身を震わせ、激しく勃起していたのでした
『じゃ、30発な〜。ホイ❗️ あはは、30発
〜〜う』「ひへぇぇぇえ〜ん』声を上げて泣く僕
涙がポロポロと僕の目から溢れました
『あははは』それを見て、更に笑う呉緒様
ビシッ✖️30
ひぃい✖️30
いつもよりずっと痛くて辛いおビンタでした
漸くお許し頂いた時、僕の両頬は火のように熱くなっていました
こんな風に僕は、22歳の女の子(それも飛び切りの美少女)に、言い負かされ叱られ、さんざんに懲らされたのでした
惨めで恥ずかしくて、呉緒様のお顔をまともに見ることは出来ませんでした
いたぶられたことより、自分よりずっと若い女性に叱られたことの方がショックでした
でも正しいのは呉緒様
美しいだけでなく聡明で利発な呉緒様に、畏敬の念を持たずにはいられませんでした
やがてこの感情は、呉緒様への尊敬の念に変わって行きます
この日、僕の奴隷道が始まったと言っても過言ではないかと思います
(※アニメ番組・・第51章の3にて、ネタバレしています。「おねがいマイメロディ」で、Kちゃんは、クロミちゃんです🤗)