素敵で可愛い呉緒様
☆呉緒様と「スピード」で6番勝負
第1期の最後の方ですが
トランプゲーム「スピード」で、呉緒様と競ったことがあります
今は勝てないのわかっていますので、時間の無駄ですが
その当時はトランプくらいなら、ひょっとしたら、と思っていたところがあります
スピードなんてゲーム、運が半分くらいだし
反射神経で負けていても、自分に比べれば年少の女の子(失礼😞)が相手、そこは要領で誤魔化せるのでは、と・・
勝率5割は無理でも、3割くらいは何とか・・
3回に1回は勝てるだろうと踏んでいました
その頃も呉緒様には、頻繁に『奴隷の癖に』と馬鹿にされ、頭ごなしに叱られてばかり、でしたから
たまには鼻を明かしてやりたい気持ちもありました
んなわけである冬の晩
カラオケルームでの
トランプ、「スピード」での勝負と相成りました
「手加減しませんよ!」と僕
『ふっ』鼻で笑う呉緒様
『負けたらビンタな(笑)』にやりと笑って仰います
「はい。で、呉緒様が負けた場合は如何しましょう?」
「うーん・・」まったく想定外だったご様子です(汗)
『それはまた、その時に考えるわ』
「ビンタは、無理ですものね」
『当たり前じゃ❗️ やれるもんならやってみい❣️』慌てて取りなします
「だから、無理だと申し上げています(汗)」
ヒヤ汗が出ました
でも、これで呉緒様も本気モードになったかも知れません
2人で向き合い、新品のトランプを配ります
目の前に呉緒様の美しいお顔・・
早くも動悸がして来ました
でも、ここは男の意地の見せ場です
歯を食い縛ってカードに集中します
机に場札が並べられ、台札を各々置きます
掛け声は「スピード!」
ゲームが始まってすぐ、呉緒様の手札がビシバシと場札に並べられて行き、みるみる減って行きます
僕は、置こうとしたカードを手に持ったまま、あたふたするばかり
『ふふ』呉緒様の笑い声が聞こえ、僕は更にパニくります
『スピード❗️』・・
『スピード❗️』・・
何度声が掛かっても、減るのは呉緒様のカードばかり・・
やがて
『スピード(笑)』呉緒様がにこやかに笑いながら最後のカードを出して、『はい、勝ち〜』そう言って立ち上がると
ビシッ
ひぃ
右手でのおビンタを僕の頬に決めました
そして僕の手札を見て、『全然減ってないやん❗️』そう言って嗤う呉緒様
「(このゲームやるの)ひ、久しぶりですから・・」僕は赤い顔をして言い訳をします
『ふん❗️」またも鼻で笑って呉緒様が、カードを集め始めます
2回目
も、呉緒様の圧勝
『負け〜』
またも立ち上がった呉緒様の右手が唸ります
ビシッ
ひぃい
さっきよりも強めのビンタに僕は悲鳴を上げます
『次、負けたら2発な(笑)』笑いながら呉緒様が仰います。もう余裕綽々です
3回目
またも呉緒様の圧勝
ビシッ、ビシッ
ひぃい、ひいい
今度は無言で、ビンタ2発
更に威力が増して来ています
『弱いなぁ(笑)』
ラテをストローで啜りながら、呉緒様が嘲笑されます
僕は、更に顔を赤くして、それでもカードを集め始めました
ここに至って、僕は
呉緒様に勝てない理由を幾つか発見していました
先ず、反射神経が桁違い、運動神経も呉緒様が上、判断の素早さ的確さ、どうやっても僕の勝てる相手ではありませんでした
こうなっては致し方ありません
僕は上目遣いに呉緒様を見上げると、呉緒様、ケータイを見てメールの返信を始めています
チャンスとばかり、僕は数字を並べて固め、自分の手札に振り分けました
呉緒様は、まったくノールックです
4回目
スタートから僕が圧倒します
僕があと数枚になっても、呉緒様の手札は余り減っていません
「へへへ」思わず笑みが溢れます「・・罰ゲーム何にします? 考えといて下さいね〜」
『勝ってから言え❣️』怒った声の呉緒様
でも、僕はヘラヘラ笑いが止まりません
『しゃーないな』「?」
『ちょっと待って、真剣にやるわ』そう言って上に着ていたカーディガンを脱ぎ捨てる呉緒様
冬でしたが、暖房の効いた部屋は既に暖かくなっていました
呉緒様、カーディガンの下はピンクの半袖のシャツ、谷間も少し覗いていて、呉緒様の素晴らしいオッパイ、上乳が見えました
そして身体を屈め、机に向かう呉緒様
柔らかそうなオッパイが更に露出し、僕の目は釘付けになり、心臓は早鐘のように鳴り続けていました
『スピード❗️』ゲーム再開、素早く呉緒様が手札を並べ、僕との差を着実に詰めて来ました
負けるわけない、そう思った僕は、明らかに油断していました
『スピード❗️』呉緒様の手が雷光のように素早く動き、あっという間に差が無くなりました
『スピード。ふふ』呉緒様、会心の笑み
『勝ち〜(笑)』
なんと一枚差
勝った呉緒様も少し肩で息をしています
僕は、あまりの展開に唖然として、言葉もありませんでした
ズルしたのに、負けちゃうなんて・・(汗)
まさか、そんなことは言えませんし
僕はただ黙って、美しい呉緒様のオッパイを覗き込んでいました
『何処見てんねん❣️』
遅ればせながら、呉緒様の叱責
立ち上がった呉緒様が、僕の頬に2発のビンタ
に、止まらず、3発、4発、5発
ひいい、ひぃい
「ご、ごめんなさい」慌てて謝る僕
にっこり笑いながら、ゆっくり腰掛ける呉緒様
『でも今のはよう頑張ったな』僕のズルに気付かず、敗者を称える呉緒様
『次あたり勝てるんちゃう❓』
「・・」その可能性が無いことは、一番僕が知っていました
『次、ビンタ10発にしようぜ(笑)』呉緒様が仰います
『あたしも最初から本気出すから』
「・・はい」僕は暗い気持ちで、頷きました
5回目
呉緒様、圧勝の圧勝
僕の手札は2、3枚しか減っていませんでした(汗)
呉緒様は、僕の手札を見て爆笑
『ちょっと待って、そこ、何枚くらい残ってんの⁉️』「・・20枚、です」
『あーはっはっはっは』ソファの上を転げ回って笑う呉緒様
『ビンタ10発言うたけど、ボーナスやるわ❗️』
『追加で、もう20発や❣️』
「ひえぇ・・」恐怖で悲鳴を上げる僕
ゆっくりと立ち上がる呉緒様
満面の笑顔です
『行くよ〜(笑)』「ひぇえ・・」
ビシッ✖️30
ひぃい✖️30
『あーはははは』打ち終わっても、大笑いの呉緒様
『ホンマ、弱いなぁ〜。弱過ぎ❗️』笑いが止まらないご様子です
『もいっ回やる❓』
「い、いえ、もう・・」僕はもう気力がありませんでした
『もいっ回だけやろ。少しゆっくり目にやったげるから』ニコニコ笑って呉緒様
女性にそこまで言われては、逃げられません
『そのかわり次負けたら、20発な(笑)』
「ひいいん(泣)」
『なんやねん❗️ 未だ負けとは決まってないやん❣️』
『おまえホンマ負け犬やな。 負け犬く〜ん(笑)』僕の顔を覗き込み、クスクス可愛らしく笑う呉緒様
僕は歯を食い縛りました
6回目
呉緒様が少しゆっくり目に手を動かしてくれますが
僕がカードを置こうとすると、途端に素早く僕より先に置いてしまいます
「あ・・」
『ふふ』
僕があたふたしていると、次々と置かれてしまいます
「あ、あ・・」
『ふふ。トロッ❗️(笑)』
嘲られ、頭に血が昇ります
が、焦れば焦るほど、手はさっぱり進みません
『こっからは片手でやったるわ』にっこり笑って呉緒様、右手だけでカードを置いて行きます
でも、呉緒様の右手の方が僕の両手より早いので、結局同じこと・・
呉緒様、鼻歌交じりに圧勝・・
僕の惨敗・・
『何枚残し❓』
「じゅ、12枚です」
『弱っ❣️』
『じゃ、20+12で、32発な(笑)』
『最後やから、おまけして40発やるわ❗️』
「ひえぇぇ」
『ふふふ。行くよ〜(笑)』
ビシッ✖️40
ひぃい✖️40
40発の強くて痛いおビンタを受け、嗚咽を漏らしながら、僕は呉緒様のお顔をずっと見ていました
勝ち誇った、それはそれは美しい笑顔でした
勿論負けた悔しさはありましたが、呉緒様が喜ばれているなら良いか、そんな気さえしていました《⇦負け犬やん!》
漸くおビンタが終わり
「く、呉緒様」『何❓』
「僕が勝っていたら、何をされるおつもりでしたか?」
『あー』ひと呼吸置いて呉緒様がお答えになりました
『股間にな、今日はあたしジーンズやけど、股間に顔埋めさせてやるつもりやってんけど・・』
「え〜〜・・」僕は絶句しました
「勝てば良かった」
『あはは』呉緒様高笑い
『勝ってから言えよ。バーカ❗️』
く・・、僕は唇を噛み悔し涙を堪えました
『勝てもせんのに(笑)』「・・」
『弱過ぎ。あたしの知り合いの小学生、女の子やけどな。おまえより、よっぽど歯応えあるわ(笑)』
『ええトシして・・(笑)』
『一回も勝てへんって、ど〜よ❓(笑)』
「最後、片手やで。あたし・・』
「・・」
『悔しいん❓ あーはっはっは』爆笑の呉緒様でした
『何なら、もいっ辺やる❓』
「い、いえ結構です」これ以上殴られてはかないません(汗)
両頬の痛みが限界でした
『弱虫❣️(笑)』
僕は黙って俯きました
『トランプ、おもろかったなぁ〜(笑)』
「は、はい」
『またやろな』
「・・」
『何⁉️(笑)。負けっ放しで良いの❓』
呉緒様が僕の顔を嫐るような目で見据えます
「・・」
「つ、次は腕相撲か何かにしませんか?」
『腕相撲かあ〜』呉緒様、少し考える仕草、でも『ま、良いよ。腕相撲でも』
「良いんてすか?」
『うん』にっこり笑う呉緒様・・
その輝くような笑顔を見た時僕は
やっぱ
腕相撲でも
僕は
この人に負けるんだろうなぁ、と、何となく思ったのでありました
腕相撲勝負は、少し間が空き、第2期になりますが
結果は
予想通り
どころか
スピード勝負を上回る惨敗で
僕の男としてのプライドはズタズタにされてしまったのでした(涙)
そのお話は章を改めてご紹介します
ちなみに
スピード勝負4回目に、僕と一枚差の接戦になったことは、呉緒様のプライドをいたく傷付けたようです
なわけで
比較的早い機会に、呉緒様から挑まれ
スピード勝負の再戦がありました
が、僕にとっては、「勝負」なんて口にするのも恥ずかしい結果となり
プライドを回復して、ご機嫌の呉緒様から
罰、お仕置きもどっさり頂いて泣く羽目になります
これも章を改めます
【第34章に続く】