可愛い呉緒様
第57章の3 豪華2大美女おビンタ競演
僕をいたぶり嫐り、楽しまれていらっしゃいました
呉緒様もセリナ女王様も、僕を強かに殴りながら、終始笑い通しでした。店内は2人の美女の艶笑と、残酷な責め苦に身を捩る哀れなマゾ男の泣き声がBGMをしばしばかき消していました
お2人と違い、殴られている僕に休みはほとんどありません
何より精神的余裕がありません
右から左から、ちょっと間が空いてもすぐまた、右から、そして左から
重い、痛い、痛烈なおビンタが7発ずつ飛んで来るのです
7発終わっても、次がいつ飛んで来るかわかりませんので、気が抜けません
頬はかなり腫れて来てズキズキ痛みます。口の中は血の匂いでいっぱいでした
僕は悲鳴を上げたり、喘ぎ声が漏れないよう、歯を食い縛ってはいましたが、既に体力気力が限界を超え、泣き声を伴う喘ぎ声が漏れ始めていました
喘ぎ声を漏らさず、漏らしても悟られず、悲鳴を上げたり、泣いたりしないで、2人の美女の打擲を最後まで耐え切ることだけが僕の目標になっていましたが
それもそろそろ限界でした
7発目呉緒様のおビンタが終わり、少し間が開く度に、あぁもう、もうそろそろ終わって・・、終わってぇ。と、願っていましたが
ビシッ
またセリナ女王様のビンタが飛んで来て・・
あぁ、また痛烈で過酷な7発を耐えねばなりません
「許して、許してぇ!」と、泣き叫んでしまいそうでした。「も、もうお許し下さい!」と、心の中で哀願していました
でも、そんな僕の悲痛な思いは届かず
ビシッ、ビシッ、ビシッ
ひぃ、ひぃ、ひぃい
ビシッ、ビシッ、ビシッ、ビシッっ
ひぃ、ひぃ、ひぃい、ひぃいんあぁぁ
2人の美女の(笑いながらの)おビンタ連打は、また、また、まだ続くのでした(泣)
こうして2人の極上の美女による打擲は、いつ果てることなく続くかと思われました
20回近く続いたでしょうか
20回目?
ビシッ、ひぃい
セリナ女王様が、強めのビンタひとつで手を止められました。そして床に座っている僕に向かって
「ナオ、そろそろ許したろか?」
「は、はい」
「それとも、もう少し痛い目に遭いたい?(笑)」
「い、いえ。もう、お許し下さい(泣)」完全にリミットを超えていました
「ふふふ」セリナ女王様は、楽しげな笑みを浮かべると、顔を上げ、呉緒様に
「クレちゃん、ナオにとどめ刺したって。最後に2発ばかり行ったってよ。今日イチ強いのお願い(笑)」
『オッケー(笑)』にこやかに笑って答えた呉緒様
『おい、もっと顔突き出せ』これは床の僕に向かって言って
ビシッっ
ビシッっっ
顔を突き出した僕に大きく振りかぶった右手でとどめの2発。風を切り唸りを上げた、もの凄い打ち下ろしの連打です
この2発は超強烈なマジビンタでした
激烈な痛みに僕は思わず
ひっ、ああぁぁぁぁ
喘いでしまい
更に涙腺も崩壊しました
『ん❓ 何か喘いでるで、こいつ』
しまっ・・💦
「?・・、おい、ちょっと立てや!」セリナ女王様から厳しく命令され
のそのそと立ち上がる僕
「ノロっ💢」
ビシッ
セリナ女王様、今日初めての右手でのビンタが炸裂し、僕は足をふらつかせ、哀れな悲鳴を上げました
ひぃぃぃいいい
先ほどまで呉緒様に散々殴られて腫れて来ている左側の頬に、セリナ女王様の重いおビンタが炸裂。これは堪りませんでした
無様な僕の泣き声に、呉緒様、セリナ女王様共に大笑い
の後、セリナ女王様
「ん? おまえ、泣いとんの?」
『え❓ あはははは』呉緒様が暗がりから出て来た僕の顔を覗き込み、涙をポロポロ流している僕を見て、爆笑されました
「おまえ、女に殴られて泣くなよ〜。情け無いなぁ(笑)」
『あー、はっはっは』2人とも手を叩いて大笑い
美女2人による嗤笑
結構辛いモノがありました
『弱虫❣️』呉緒様の罵倒も容赦ありません
『相変わらずヘタレやなぁ、おまえ(笑)』
「・・」僕は黙って俯き、屈辱に震えつつ、心の中では喜びに震えていました
マゾですみません
泣いたおかげで、喘いだことの方は誤魔化せそうです。それにこの涙も、9割方嬉し涙なんですよ〜、と、心の中で言い訳していました😊
「あたし、そんな強く叩いてないけどなぁ」とセリナ女王様
『うん。あたしも。最後の2発くらいやな。本気で殴ったのは」と呉緒様
嘘ぉ、それ以外のも顔の形変わるかと思うくらい痛かったんですけど〜💦
恐ろしいことを、さらりと仰っています
「これくらいのビンタで、あの泣き声(笑)」
『悲鳴上げてなかった?』
「ホント、弱っちいな、こいつ(笑)」
『口だけやねん(笑)』
「あ〜はっはっ」『ふふふ』2人手を叩いて大笑い
『それと、ちょっとハァハァ声出して無かった❓』あ〜・・
「うんうん、なんかキモい声出しとったなぁ(笑)」💦
「おまえ、殴られて昂奮してたやろ?」
「・・」
『うわー、最低❣️』
「小っちゃな○ンポ、勃ててたんと違(ちゃ)うか?」
『変態っ』
呉緒様が憎々しげにに仰っしゃいます
ひぃーん(涙)
「おまえ、ホンマに最低やなぁ」そう言ったセリナ女王様のゲンコツが僕の口元を捉えました
ガンっ
ぐひぃぃぃ
セリナ女王様、お得意の鉄拳制裁でした(泣)
『あーはっはっはっ』呉緒様、手を叩いて大笑い
僕は、痛む口元を押さえて涙を堪え、セリナ女王様に「すみません」とお詫びして、頭を下げました
マゾ男の日常です
「おまえ、そんなとこで突っ立ってんと、こっち座れ」セリナ女王様が自分の横の椅子を指差します
「反省したか?」
「は、はい。反省しました」
「よし。座れ」
僕が右隣に座りますと、セリナ女王様
「良かったなぁ、呉緒様に殴って頂いて」と、僕の耳元で囁きました
全部お見通しだったようです
・・なんて、お優しい😭
「クレちゃんに殴られる度(たん)びに、あんあん喘いでたしなぁ(笑)」
きゃん! バレテーラー〜〜😱
「あ、ありがとうございます」
僕も小ちゃい声でお礼を申しました
「あとで、クレちゃんにお礼申し上げろよ」
「は、はい」
「つうか、今言わなあかんかったやろ!」
「あ・・」
「ホンマ、気ぃ効かんな」
「・・すみません」消え入るような声で詫びる僕でした
頬は存在を重く感じるほど、腫れ、痛みがじんじんと響いていました
口の中と唇が切れ、顔は動かすのが億劫なほどの鈍痛でした
頬の痛みは、1週間以上残りました
愛する呉緒様にさんざん罵られた・・。心の傷もそこそこでした
何より、良い機会とばかり、僕をいたぶり尽くした呉緒様の真意が気になって仕方ありませんでした
が、この晩はお話する機会がないままお開きになり
その夜、僕は、呉緒様に長文メールをしました
熱い熱い久方ぶりのラブメールだったと思います
「やはり僕の懲戒者は、僕を支配する女王様は、僕の主人(あるじ)は呉緒様しかいません」要約すると、そんな内容でした
「呉緒様の奴隷に戻りたい」そんな一念でした
そんな僕への呉緒様の返事は・・
無視
メール返信はありませんでした
数日後、別の用事でお逢いすると、ご飯に誘われました
ラッキー
お美しい呉緒様と、テーブルで向かい合わせに座りました
やはり、ため息が出るほどのお美しさです
僕は呉緒様の美しい瞳を見つめました
呉緒様は悪戯っぽい笑みを浮かべていらっしゃいます
勇気を振り絞り、僕は申し上げました
「呉緒様、愛しています。今までのこと、全部僕が悪うございました。反省しています。二度といたしません。僕は、性根を入れ替えます。本当に真摯に、呉緒様にお尽くしします。命賭けてご奉仕します。どうか奴隷に戻して下さい」
と言って頭を下げる僕に
呉緒様は
『おまえを奴隷には戻さん』簡潔にそう仰いました
「え・・?」
『聞こえんかった❓ おまえを奴隷にすることはない』
「・・」
僕は言葉を失い、ぶるぶる震えました
『も〜いっ遍言おか。おまえだけは奴隷にはせん。戻さん』
「・・」
『聞こえた❓(笑)』
泣きそうになるのを堪え、「だ、ダメ、ですか?」
『うん。駄目(笑)』にっこり笑って首を振る呉緒様『あり得へんわ。無理(笑)』
絶望(デスペア)の瞬間でした
僕の人生で、三本の指に入るような、そんな絶望感を味わいました
「で、でも呉緒様。こないだ僕のこと、ぶちのめしたかった、と仰ってましたよね」
『うん』
「あれは、僕のこと、奴隷にするってことでは・・」
『ない❣️』
「・・」
『あれは、おまえが最近、あたしの奴隷に戻りたいって、分不相応なこと言って来るからや。生意気な』
「ひぃん(涙)」
『いっ遍、思い知らしたろうと思っててん(笑)』
「・・(泣)」
『久しぶりのビンタ、どやった❓ 効いた❓(笑)』
「は、はい」
『ふふふ』満足げに頷く呉緒様
『少しは思い知ったか❓』
「・・(涙)」
『おまえは殴らんとわからん奴やしな(笑)』
『思いっ切し殴れて・・。セリナのおかげで、少しだけスッキリしたわ(笑)』くすくすと可愛く笑う呉緒様
『ちょっとは応えたか?(笑)』
『何が奴隷に戻りたいや』
『誰がおまえなんか・・』
『立場弁(わきま)えや。バーカ(笑)』
「ひん、ひん、ひん」次から次へと続く、愛しい呉緒様のお口から出る、激しい蔑みと厳しい罵りの言葉に耐え切れず、ついに堰を切ったように泣き出す僕。涙がポロポロと頬を伝います
それを見て
『あははははは』高らかに笑う呉緒様
『あ〜胸スッとするわ。ええザマやのう(嘲笑)』
「ひ〜ん(大泣)」
『おまえを叱りつけて泣かすんは、ええストレス解消になるわ(笑)』
「・・(泣)」
『おまえの存在価値って、それだけやな(笑)』
『身の程を知れや(嗤笑)』
『はははははははは』
その時僕はマジで、舌噛んで死ねたらいいのに、と思っていました
それが今から7年半くらい前のお話、でした
続く
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