呉緒様の奴隷 豚吉日記

心斎橋アメ村FARPLANEの美しき女神、呉緒様の奴隷豚吉(ぶたきち)です。変態マゾ。この世で1番愛する女性、呉緒様の奴隷にして頂いて18年、感謝と土下座の日々です。

第四十七章の3 続・白い火花

第四十七章の3 おビンタ考⑥

 

☆続・白い火花 中編

 

その日、信子は有閑マダムたちの集いに出向き、お昼過ぎに屋敷に戻った。
早々に庭の様子を伺うと、絵梨を中心にした若い女中たちの惨い折檻は未だ続いていた。
あらあら。信子は優艶な笑みを浮かべ、絵梨の若さと体力に感嘆した。
男は、かなり衰弱している様子で、若い女性たちの股の下で蹲り、哀れにもすすり泣いていた。
「あ、奥様、お帰りなさいませ」目敏く信子を見つけた絵梨が、駆け寄って来た。顔にはにこやかな笑みが浮かんでいる。
「もう関節という関節、残らず決めてやりました」そして他の女中たちと顔を合わせ、朗らかに笑う絵梨であった。

「泣いた?」

「もう大変でした。ホント弱虫のクズです。こいつ」絵梨がそう言って罵ると、女中たちにも笑いが広がった。
「ご苦労様」こちらも笑みを湛えながら信子が言った。
「夜には仕上げをするから、それまでもう少し楽しんで良いわよ」「はい」

「次は、キ、あ、すみません。タマ責めをしてやろうと思っているんです」

ふふ。再び妖艶に笑った信子は、
「終わったら、縛り上げて連れて来てね」そう指示をして、身支度を整えに自室に戻った。


「さて、と」前回の折檻の際と同じ黒のナイロン・スリップに着替え、大きな指輪を外して、鏡台に置くと、信子は腕を回し、少し準備運動をした。
何かワクワクする高揚感も感じるのは、気のせいだろうか。
「今日はどれくらなぐってやろうかしら」
信子は、昨夜、絵梨に言われたアドバイスを思い出していた。
「奥様、少し力を入れ過ぎですわ」
あら、そうなの・・
「はい」そう言って、得意げに鼻を膨らます絵梨。
「あたし、以前、拳闘をしていた彼氏に聞いたことがあるんですが」絵梨は続けた。
「あまり強くなぐると、意識が飛んじゃって、返って気持ち良かったりするそうなんです」
ふーん。
「ですから、奥様、なぐる時は、力を八分目にして、強くなぐるより正確に当てることを心掛けた方が良いそうですわ」
ふふふ。
「その方が沢山なぐれますし、何より手も痛めなくてすみますわ」
「わかったわ。ありがとう」
絵梨に言われるまでもなく、それは感じていた。
前回の折檻の後、すぐにボクシングジムに通いだしたことは、未だ女中たちには内緒にしていた。
指導してくれたトレーナーからは、「筋が良い」と褒められていた。「こんな強いパンチ打てる女性、滅多にいない」と言われ、信子はすっかりその気になっていた。
おかげで、フック系統しか打てなかったパンチが、ストレートやアッパーまで、わずかな期間で打てるようになっていた。
更に収穫は、ボクシングバンテージを自分で巻けるようになっていたことだった。これで拳の痛みはかなり軽減することが出来る。
沢山殴るために力加減を抑えねばならないのは残念であったが、その分、量を増やすことに専念し、少なくとも前回の倍はなぐるつもりでいた。
「片輪にしちゃ駄目よ」恵美子に釘を刺されていたのを思い出したが、「まぁ良いわ」
信子はいざとなれば、親族が経営している大病院に男を担ぎ込めば、何とかなると考えていた。
「死なない程度にいたぶってやる」、信子はそう腹を決めて、バンテージを巻いた拳を固く握りしめた。

 

がんっ
「ぐぇ~」
激しい打撃音と、男の情けない悲鳴。
悲鳴と泣き声は前回と一緒だったが、信子のなぐる音は前回とはかなり違って聞こえて来た。
わずか二週間と言えど、熱心にジムに通った甲斐があったと、信子は一人ほくそ笑んでいた。
がんっ、がんっ、がんっ
前回と同様、男は上体を裸にされ、両腕を背中で縛られていた。
更に大きな床柱に腰を括り付けられ、身動き出来ない状態で、信子の無慈悲な折檻を受け続けていた。
「誰が泣いていいって言った? 余ったれんじゃないわよ」前回と同じ信子の叱咤。
男は、自分の顔を流れているのが、涙なのか鼻血なのか、それすらもわからない状態であった。
がんっ、がんっ、がんっ
ストレート、フック、アッパー。信子は、軽やかにステップを使い、男との距離を測りながら、覚えたての様々なブローを試していた。
がんっ、がんっ、がんっ
ひぃ、ひぃ、ひぃぃぃぃ
男の泣き声が、それはそれは無残に響き渡り、離れて見ている絵梨や若い女中たちの嘲笑を誘った。

 

   続く

 

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