☆奴隷当初のよもやま話
今回は軽めのお話を
奴隷にして頂いてすぐの頃、僕は、勇気を振り絞って、呉緒様にお訊きしました
「呉緒様!」『何❓』
「奴隷にして頂いて、はや4ヶ月が経過しました」
『あぁそうやな』
「奴隷に点数頂けるとしたら何点でしょうか?」
『そうやなー・・』
『5点❗️』「ええー」
『ははは、嘘嘘・・』
『そうやなー、80点』「やったーーー!」
『喜ぶのは未だ早い❗️合格点は、92点やから❣️』
「何ですか、その半端な数字は・・」
『ははは・・』
僕を困惑させて笑う、お茶目な23歳の呉緒様でありました
明るくて、何事にも物怖じせず、さっぱりした性格の呉緒様と比して
元来、暗くて、うじうじした女の腐った(慣用句です。お許しを)ような性格の僕
派手な外見とは裏腹に、誠実で思いやりに溢れた呉緒様
実は不真面目で自分勝手で独善的な僕
そもそも、人間としての「格」が違い過ぎます
馬齢を貪っただけのオッサンの僕には、若くて美しい呉緒様より優れた面など、何一つありはしませんでした(勿論今も・・)
僕は奴隷として呉緒様に仕え、呉緒様を尊敬し敬愛し、唯唯諾諾と彼女に従っていれば良いはずでした
ところが実際は、しばしば呉緒様のご命令に逆らい、呉緒様を困らせることが往々にしてありました
勿論、その都度厳しいお仕置きを受け、それなりに反省するのですが、なかなか変化が見られませんでした
呉緒様と違い、ネガティブな性格の僕は、その度勝手に落ち込み、呉緒様にメール(LINEは普及前)しました
「またやっちゃいました。あれほど呉緒様に厳しく言い渡されていたのに・・ 僕はホントにダメ奴隷です 本当に申し訳ありませんでした」それに対しての、呉緒様のご返事は
『ほんま駄目奴隷やなー。まぁ人間そんなすぐ変われないから長い目で見てあげるよ。たっぷり殴りながらな💖』
『ま、次回は覚悟しとき(笑)』
あんあんあん、僕は感激の涙を流しつつ
「これから成長して必ずや呉緒様の良い奴隷になって見せます。殴られながら・・」
と、返信したのでした
ザッヘル(最近は、ザッハと表示)マゾッホの「毛皮を着たヴィーナス」の中で
主人公のゼヴェリーンが、恋人ワンダの従僕となつて彼女の給仕をしていた際に、ワンダが公爵と親し気にしているのを見て思わず酒を零してしまい
彼女から「なんてドジな!」と叱られ頬を平手打ちされます
公爵が笑い、ワンダも声を合わせて笑い、彼は恥辱で頭に血が上ります
後日再び彼女の給仕をする機会がありますが、今度はノーミスでこなします
「げに平手打ちは百の説法に勝るのではあるまいか。一発食らった方が物分かりが早いのである。特に教えてくれるのが、肉づきの好い小さな女性の手である場合には。」と宣います(種村季弘訳「河出書房」)
マゾの元祖もそう言っています🤗
美女に殴られる以上の指導方法はこの世には無いのです
呉緒様の厳しいご指導と痛烈なおビンタ
それが僕を正しい道へ導いてくれているのです
ただただ感謝
そんな十数年前の僕でした