★更なる惨劇 2度目のタコ殴り
タコ殴りPart1の後日談です
それにしても何故あんなに叱られたのか
どうにも納得が行きませんでした
奴隷も人間ですから
少々気分のすっきりしない出来事ではありました
数日後お誘いがあり、またご飯にお連れ頂きました
その際、怖かったのですが
恐る恐る殴った理由を呉緒様にお訊ねして見ました
この日3軒目の馴染みのお店
顔見知りのマスターの他、お客さん不在で、呉緒様と僕の二人だけが店内のテーブル席で向かい合って座っていました
明るい照明の元、真正面から見る呉緒様は身震いするほどお綺麗で、僕はドギマギしつつ思い切って訊ねてみました
(・・結果的には訊くべきではありませんでした。思いも寄らない更なる惨劇への幕開けでした)
すると、美しい呉緒様のお口から意外な答えが返って来ました
『こないだ❓、うーん、だいぶ酔ってたしな〜、覚えてへんわ』「え?」
そもそも殴ったことすら記憶に無いご様子で、『え、そんなに殴った、あたし・・❓』
「ええ、僕、顔の形が変わるほど殴られました。この辺(頬を指して)とか未だ腫れています」
『あ、そう❓、あははは』
快活に笑い飛ばされる呉緒様
それを見て少し意固地になってしまいました
覚えていらっしゃらないなら(それを良いことに)、文句のひとつも言っておこう、謝罪は無理でも呉緒様から謝罪っぽい言葉(『あ〜そら悪かったな〜』、程度でも充分)を引き出せたら儲け物(刹那でも女王様相手にマウントが取れる)と、思った僕が浅はかでした
「僕、(そんなに殴られるほどは)悪く無かったと思うんですよね〜」
『そう❓、じゃラッキーやん。良かったね』「え?」
『悪くないのに殴って貰えて、めちゃラッキーやん。ちゃう❓』
「・・」返答に窮しました
ビシッ、ヒィ
おビンタが飛んで来ました
『ラッキーやろ❓』
「は、はい、ありがとうございました」
『いつもは悪いことして、あたしに殴られてるんやろ~。悪いことしてないのに殴って貰えて、良かったね〜』ニヤニヤ笑いの呉緒様
「・・」
当惑と悔しさも少しあって言葉に詰まり
ビシッ、ヒィイ
またおビンタを見舞われました
さっきのより、かなり強めです
おビンタを受けた左の頬がサッと熱くなりました
慌てて
「すみません、すみません」
呉緒様の目が鋭くなりました。ひと際お美しい女性だけに怒った顔には凄みがあり、心底ゾォとさせられました
『すみません、は、一回で良いって、何回言ったっけ❓』
ヤバい・・💦 背中に冷や汗が・・。ここは笑って誤魔化す手に出ました
「(笑)ご、5回くらい?」
ガシっ、ぐひぃ
ハイヒールで脛を蹴り上げられました
『回数ちゃうわ❣️』
ビシッ、ビシッ
ヒィ、ヒィ
今度は強烈な両手のおビンタ。往復で来ました
強いおビンタに顔を振らせつつ思わず「すみません、すみません・・(あ・・)」
(僕の口癖と言うか、慌てるとつい連呼してしまうのです)
プっ、吹き出した呉緒様、美しい口元を綻ばせました
僕の余りの粗忽さに呆れているご様子です
でも、笑顔は一瞬で消え
ゆっくりと右の拳を固めているのが見えました
『言うたとこやろ』呉緒様の美しいお顔が・・
『すみませんは』・・ゆっくり近づいて来ました
『一回や〜❣️』ガツン❣️
叫びと共に物凄いパンチが唸りを上げて、僕の顔面を襲い、僕は悲鳴を上げて仰け反りました
先日の打擲で、僕の顔は未だあちこち触れるだけでも痛いのです
そこを殴られては堪りません
激しい衝撃を伴った激烈な痛みに、僕は呻き、泣き声を上げました
ちなみに、お店の顔馴染みのマスターは、最初のうちは話しかけて来ていましたが
呉緒様のお叱りが始まった頃からは完全にギャラリーと化し、美しい女王様に続けざまに殴られて情け無く泣き喚く哀れな奴隷の姿を興味深く観察しているようでした
ひとしきり殴った呉緒様が手を休め、マスターの方に身体を向けて
お酒のお代わりをしつつ、『ほんまコイツどうしようもないわ〜』と仰いました
「はは、女王様も大変だ」愛想笑いで返したマスターに『ホンマ疲れるわ~、アホの奴隷持つと・・』と大袈裟に言って、肩を竦め、マスターと一緒にドッとお笑いになる呉緒様
呉緒様のグラスを受け取ったマスターから、「奴隷さんは?」と訊かれました
「あ、僕もお願いします」テーブルにあったお絞りに顔を埋め、顔を冷やして痛みに耐えつつ、僕が答えました
呉緒様がジロリと僕を見て、『飲み過ぎちゃうか⁉️』と仰いました
「あ、えーと、あの・・、その・・、お茶でお願いします」
『遅い❣️、迷惑やろ、さっさと言え❣️』また叱られ、『そういうとこやぞ❣️』『だいたい自分が何杯飲んだか、把握してないやろ❣️』
「いえ、あの、その・・」『なんや❣️』
それがきっかけで、またお説教が始まってしまいました
「そんな・・、怒らないで下さい」蚊の鳴くような声で哀訴しますが、これが逆効果
『はぁ❓』ビシッ、ヒィ
『誰が怒らしとんねん❣️』
ビシッ、ビシッ
ヒィ、ヒィ
終わったかと思ったおビンタ攻撃も、ほんの中休みで速やかに再開しました😭
また叱られては殴られ、殴られては叱られ、下手な言い訳をしては傷口を広げ、また殴られて振り出しに戻る・・、それを何度も何度も繰り返し、奴隷の夜は嗚咽と泣き声と共に更けて行きました
『わかったか❓』
「は、はい。わかりました」
「そう。どうわかったか言ってみて』
「・・」
『わかってないな』
「く、口では言えませんが、反省しました」
クス、思わず吹き出す呉緒様
お、ラッキー・・ 、てことはなく
『それをな・・』にっこり笑った呉緒様がまた顔を寄せて来ました
『わかつてない、と言うんやー❣️』
いつも以上に大きく振り被った右手💕が弾みを付けて打ち下されました(※註)
ビシ〜〜 ひぃぃぃ
ひと際痛烈な平手打ちが唸りを上げて僕の左頬を襲い僕は悲鳴を上げました
かと思えば
ビシッ、ビシッ
『あたしに殴られて嬉しいんやろ❓、この変態❣️』
ヒィ、ヒィ
『おい❣️、聞いてんのか❓』
ビシッ、ビシッ
「ヒッ、はい。嬉しいです。ヒィ」
ビシッ、ビシッ
『だったら、笑えよ!』
「ヒィ、はは、ヒィ」
『笑え、言うてんねん❣️』
ビシッ、ビシッ
「はは、ヒ、はは」
「口角上げや❣️」
ビシッ、ビシッ
「へへ、ひ、へへ・・」
『よし❣️』
ビシッ、ビシッ
「へへ、へへ・・」
『ふふ、ええ顔や』
ビシッ、ビシッ
「ひひ、ひひ・・」
『口角下がってんでぇ❣️』
ビシッ、ビシッ
「へへ、へへ・・へ」
『ちょっとぉ〜、ふざけてんの〜⁉️(笑)』
「へ?」
『ふざけんなや❣️』
ビシッ〜、ひぃぃぃ
「そ、そんな・・(泣)」
『なんや⁉️』
ビシッ、ビシィ
「ひぃぃ、ごめんなさい〜」
『あ〜、はははは』
手を替え品を替え、僕をいたぶって楽しみ
泣き声を上げる僕を見て
殴りながら高笑いの呉緒様でありました
そんなこんなで
またまた
この日も僕の愛する女王様、美しい呉緒様から、たっぷりのお説教と残酷な打擲を嘲笑付きでどっさり、またまた頂くことになったのでありました💦
マウントを取ろうとした僕の邪で浅薄な考えを、聡明な呉緒様はひと目で見抜き、手酷いお仕置きで奴隷に身の程を弁(わきま)えさせたのでありました
たっぷり懲らされた後
最後は(この日も)泣いてお詫びして、漸うお許し頂きました
「お仕置き、ありがとうございました」とお礼も申し上げますと、『うん』呉緒様が肯き、高慢ちきな勝ち誇った笑顔を浮かべられました
そんな呉緒様が愛おしくて愛おしくてたまらなくなった僕は思わず
「く・・、呉緒様、愛しています」と宣っていました
プッ、また吹き出す呉緒様
『知っとるわ❣️(笑)』
マゾ奴隷の告白は、思い切り惨めに吐き捨てられたのでした
ついでに『変態❣️(笑)』罵りのおまけ付きでした
美しい女王様に散々殴られ顔を腫らしての告白・・、一笑に伏されるのみならず嘲られて終了
惨めで哀れな変態マゾらしいエピソードです
前回のタコ殴りの時と違って、おビンタが中心でしたのでダメージはやや軽かったですが
両頬は火のように燃えていました
呉緒様は僕の顔をまじまじと眺め
『ふふ、顔真っ赤になってるわ〜』
そう言ってお笑いになりました
やっぱり底抜けにお美しい笑顔でした
ホント、酷い目に遭いました💦
でも
この世で1番愛する美しい呉緒様に立て続けにたっぷり殴って頂けて
そして最後に嗤って嘲って頂けて
やっぱりシアワセな、変態マゾの僕でした
※註
ビンタマゾの僕が1番昂奮するのは
右手を大きく振り被った女性の姿を目の当たりにする時です
「殴る」という女性の意思がはっきり見え
「さ、今から殴るね。覚悟は良い❓」って言われているような気がしてゾクゾクします
そして
殴られるのがわかっていて、じっと待っている哀れなマゾ
メチャクチャ痛いのに動かない、動けない
殴られ待ちなんて、喧嘩とか実生活上は有り得ないですよね
手を振り上げている女性
それが美しい呉緒様なら更に言うこと無しです
呉緒様が手を振り上げられ、手の平の白さが輝くように見える時があります
一瞬、時が止まります
やがて
びゅっ、という風を切る音、そして
ビシッ
という痛烈な破裂音
迸る痛み
ひぃぃぃ
思わず声を上げる僕
『ふふ』
呉緒様の満足気な笑み
サイコーです(笑)
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